香川連絡会から、皆さまへの呼びかけ

香川連絡会

2015年10月21日 15:06

10月18日、辺野古土砂搬出反対全国協議会の賛同団体として、「故郷の土で辺野古に基地をつくらせない!香川連絡会」が発足しました。
以下は、呼びかけ文です。

呼びかけ文

~一粒たりとも故郷の土を戦争に使わせない~

―小豆島から沖縄・辺野古の埋め立てに使う土砂搬出に反対しよう―


■2015年9月19日、憲法違反の安保法案が大多数の国民の声を無視して成立してしまいました。戦後70年間続いた平和憲法の下で国のありようが180度転回した日です。この日は後々、<負の歴史>として語り伝えられることになるでしょう。私たちはこの怒りを忘れることなく、一刻も早く安倍政治を終わらせるために、さらに政治に目を光らせ、異を唱え続けなければなりません。
■しかしながら、在日米軍基地の74%が集中する沖縄が「平和憲法の下」にあったとは、とても言えません。それどころか沖縄の辺野古に巨大基地を作る計画が安保法制と一体となって、沖縄の民意を無視し容赦なく進められています。そんななか、辺野古の海を埋め立てるための土砂を、西日本各地で採取し運ぶことが判明しました。そのひとつが小豆島です。マスコミも一切報道せず、地元の人も知らないうちに進められようとしています。
沖縄の基地問題というと、香川県に住む私たちにとっては「どこか遠いところの問題」「自分には関わりのない問題」と捉えられがちですが、そうではありません。騒音や米軍犯罪など、基地があるゆえに起こるさまざまな問題を本土に住む私たちは戦後ずっと沖縄に押し付けてきたのです。小豆島の土砂で辺野古の新基地を作るということは、私たち香川県民がさらに沖縄に苦難を強いていくことになると同時に、戦争にも加担していくことに他なりません。絶対にあってはならないことです。
■自然環境の側面から見ても、土砂採取のために小豆島の山肌が削られ、海を汚し、景観を損ねてふるさとは破壊されてしまいます。砕石業者は山の下方にトンネルを堀り、県道を通って直に運搬船に運ぶ用意周到さで、地元の人にもどんなことが行われているのかよくわからない状況です。
しかし、海側から見ると、いくつもの山々がぐっさりとえぐられ、痛々しく茶色の岩肌をさらしている様子がはっきりと見えます。それはすべての命や自然に敬虔に向き合おうとせず、金もうけに走る人間の散漫さを告発しているかのようです。
■5月31日、採取地に指定された西日本各地の人びとが同じ思いで立ち上がりつながり、「辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会」が結成されました。そして10月15日、「西日本各地からの辺野古埋立て用の土砂採取計画の撤回を求める署名」5万2429筆を安倍首相に提出するとともに、防衛省、環境省、経済産業省の担当者に対し、土砂の採取断念を求める要請行動を実施しました。
一人でも多くの方がこの問題に関心を寄せ、共に小豆島からの土砂搬出を許さない大きなうねりを香川から作っていこうではありませんか。

皆さん、いっしょに行動しましょう

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