報道等
朝日新聞に小豆島土砂問題の記事が掲載されました。
1月25日、朝日新聞夕刊に辺野古埋め立てに瀬戸内の土砂?小豆島に戸惑いという記事が掲載されました。遅まきながら、転載いたします。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先とされる同県名護市辺野古の埋め立て問題をめぐり、埋め立てに使う土砂の調達先として名前が挙がっている香川県小豆島に波紋が広がっている。土砂搬出に反対する動きが起こる一方、名産の石を生かしたまちづくりをめざしてきた地元自治体にはとまどいもみられる。
特集:沖縄はいま
沖縄防衛局が2013年春に沖縄県に示した埋め立て計画によると、埋め立てに必要な土砂のうち、岩を砕いた「岩ズリ」は、沖縄本島のほか九州や瀬戸内周辺から購入する。調達先として記されたのは、鹿児島県奄美大島、熊本県天草市など。辺野古から最も遠いのが約千キロ離れた小豆島で、全体の必要量1640万立方メートルの1・8%に当たる最大30万立方メートルと見込まれている。
市民団体「小豆島環境と健康を考える会」事務局の冨田恒子さん(77)は昨年1月、知人から計画を知らされ、「まさかこんな遠いところから」と驚いた。
島は1934年に国内初の指定を受けた瀬戸内海国立公園に含まれる。島の森林開発の監視や行政への働きかけをしてきた冨田さんには「合法的な採石なら止めるのは難しい」との思いもある。だが、「沖縄の人々がぜひ海を埋めたいというなら仕方ないが、国と法廷闘争してまで反対と言っている。そんなところに島の土を持っていってほしくない」と話す。
昨年10月、搬出予定地の環境団体などが連携して国に計画撤回を訴える「辺野古埋め立て土砂搬出反対全国連絡協議会」に参加し、反対署名を始めた。
協議会には香川県から「故郷の土で辺野古に基地をつくらせない!香川連絡会」も加わった。辺野古の基地建設に反対を訴えてきた高松市の会社員男性(48)が共同代表を務める。「小豆島から土砂が送られるかもしれないのに、香川のほとんどの人が無関心なままでいいのか」と、市内の商店街で月2回、自作のビラを配り、土砂問題に関心を持つよう呼びかけている。
防衛局の計画で採取場所とされたのは、かつては約80の石材業者がひしめいた島の北東部だ。だが、安い外国産の石に押され、現在ここでは3業者が操業するのみ。小豆島の採石業は、約400年前の大坂城の石垣として石を切り出した歴史を持つ。衰退する地場産業に誇りを取り戻そうと、地元の小豆島町は「石でつながる瀬戸内の文化圏」として世界遺産登録をめざしている。
町の担当者は、関西空港の建設や東北の震災復興事業にも島の石を送り出してきた経緯にふれ、「業者にも日本の産業を支えてきた自負があると思う。基地建設ということで注目されるのには困惑しているだろう」と話す。
地区で操業している業者は、辺野古に遠く、運搬費が高くつくにもかかわらず名前が挙がったことについて「採石地が(国内には)少ないのかもしれない」としつつ、「発破をすればいつでも供給は可能だ。採算が取れるなら出してもいいが、正式な話がないので様子見している」という。(多知川節子)
香川県内で朝日新聞がどのぐらい読まれているのかは分かりませんが、少なくとも全国版で掲載されております。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先とされる同県名護市辺野古の埋め立て問題をめぐり、埋め立てに使う土砂の調達先として名前が挙がっている香川県小豆島に波紋が広がっている。土砂搬出に反対する動きが起こる一方、名産の石を生かしたまちづくりをめざしてきた地元自治体にはとまどいもみられる。
特集:沖縄はいま
沖縄防衛局が2013年春に沖縄県に示した埋め立て計画によると、埋め立てに必要な土砂のうち、岩を砕いた「岩ズリ」は、沖縄本島のほか九州や瀬戸内周辺から購入する。調達先として記されたのは、鹿児島県奄美大島、熊本県天草市など。辺野古から最も遠いのが約千キロ離れた小豆島で、全体の必要量1640万立方メートルの1・8%に当たる最大30万立方メートルと見込まれている。
市民団体「小豆島環境と健康を考える会」事務局の冨田恒子さん(77)は昨年1月、知人から計画を知らされ、「まさかこんな遠いところから」と驚いた。
島は1934年に国内初の指定を受けた瀬戸内海国立公園に含まれる。島の森林開発の監視や行政への働きかけをしてきた冨田さんには「合法的な採石なら止めるのは難しい」との思いもある。だが、「沖縄の人々がぜひ海を埋めたいというなら仕方ないが、国と法廷闘争してまで反対と言っている。そんなところに島の土を持っていってほしくない」と話す。
昨年10月、搬出予定地の環境団体などが連携して国に計画撤回を訴える「辺野古埋め立て土砂搬出反対全国連絡協議会」に参加し、反対署名を始めた。
協議会には香川県から「故郷の土で辺野古に基地をつくらせない!香川連絡会」も加わった。辺野古の基地建設に反対を訴えてきた高松市の会社員男性(48)が共同代表を務める。「小豆島から土砂が送られるかもしれないのに、香川のほとんどの人が無関心なままでいいのか」と、市内の商店街で月2回、自作のビラを配り、土砂問題に関心を持つよう呼びかけている。
防衛局の計画で採取場所とされたのは、かつては約80の石材業者がひしめいた島の北東部だ。だが、安い外国産の石に押され、現在ここでは3業者が操業するのみ。小豆島の採石業は、約400年前の大坂城の石垣として石を切り出した歴史を持つ。衰退する地場産業に誇りを取り戻そうと、地元の小豆島町は「石でつながる瀬戸内の文化圏」として世界遺産登録をめざしている。
町の担当者は、関西空港の建設や東北の震災復興事業にも島の石を送り出してきた経緯にふれ、「業者にも日本の産業を支えてきた自負があると思う。基地建設ということで注目されるのには困惑しているだろう」と話す。
地区で操業している業者は、辺野古に遠く、運搬費が高くつくにもかかわらず名前が挙がったことについて「採石地が(国内には)少ないのかもしれない」としつつ、「発破をすればいつでも供給は可能だ。採算が取れるなら出してもいいが、正式な話がないので様子見している」という。(多知川節子)
香川県内で朝日新聞がどのぐらい読まれているのかは分かりませんが、少なくとも全国版で掲載されております。
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