行動の報告
御所浦土取場視察
翌2日は、御所浦島の土取場を案内していただくと共に、地元の方のお話を聞く会です。
御所浦島は、天草上島の南側にある島で、白亜紀の地層がむき出しになっています。恐竜やアンモナイトの化石を産出することから、天草御所浦ジオパークに認定されました(今は天草全体が天草ジオパーク に認定されています)
天草上島の棚底港までマイクロバスで行き、そこから乗船します。
ここが「白亜紀の壁」といわれる、土取場です…島の中心街から反対側にあります。
位置関係は、こんな感じです。小豆島の土取場もそうですが、なかなか生活圏から見えない所で採石業が行われているわけです。
とんがった岩は、昔は島と離れていたのですが、今は岩ズリによって陸続きとなってしまいました。向うに溜められている「土砂」らしきものが、辺野古に運ばれるのでは?と言われています。
採石の積み出しは船で行うのですが、桟橋が小さいため、大きな船は横付けできません。辺野古への搬出は1万トンぐらいの大型船へ「ピストン輸送」で積み込むのではないかと考えられます。
熱心に説明される、地元の方
私たちも真剣に見ています。
八代海を隔てて、対岸は水俣です…水俣からは、この御所浦の土取場が良く見えるそうです。
採石後は、段切りして植生するよう、県から「指導」されているそうですが、全くその様子はありません。そもそもこのような急傾斜で山を削ると、植生が根付かないのです。
さて、島をぐるりと1周して、御所浦の港、本郷港に上陸
御所浦白亜紀資料館の見学です。
恐竜の「ウンコ」の化石だそうです。さわると運がつくとか…
全て御所浦で出たものではありませんが、様々な化石が展示されています。
見学の後、隣の施設で説明会です。
土取場で注意しなければならないのは、いつの間にか穴を掘られたり、ダム状の構築物が作られて、そこにヘドロや製鋼スラグなどの産業廃棄物が捨てられることです。ここも例にもれず、山の上から見るといつの間にか「湖」が出来ており、そこにヘドロやスラグのようなものが捨てられていたということです。
「製鋼スラグ」等はグリーン購入法 に指定され、道路の路盤材や砂の代替品、セメントの改良材等に利用されるのですが、そのせいか「有価物」として取引されたものの、適当な所に適切な管理もなされず「放置」されるケースも多いのです。それらは高アルカリでPHが高く、また様々な重金属が溶出したりして、海洋環境を汚染します。
「製鋼スラグ」に関して、共同代表の阿部悦子さんは、「排出元の企業をつきとめ(どうも水島のJFE関係のようです)、そこに強い態度で臨むこと(今治で撤去させることに成功した)」が大切だそうです。
また、漁業者と採石業者の仲は悪くないか(悪ければ採石業者の違法行為を止めることが出来る)…という質問が出ました。「上のほうでは仲良くなりたがっているようだが、下はそうでもない」とのこと…
「採石業法」は、砕石業者に対して環境への配慮することをほとんど規定していません…これを変えること、環境配慮型に運用させてゆくことも大切です。目の届かない所で「悪いこと」をさせてはなりません。これが巡り巡って、辺野古に土砂を出させない、土取場での環境破壊を許さないことにつながります。
ここで昼食のお弁当を食べて、港に戻ります…
今日のスケジュールはこれで終了です。
御所浦島は、天草上島の南側にある島で、白亜紀の地層がむき出しになっています。恐竜やアンモナイトの化石を産出することから、天草御所浦ジオパークに認定されました(今は天草全体が天草ジオパーク に認定されています)
天草上島の棚底港までマイクロバスで行き、そこから乗船します。
ここが「白亜紀の壁」といわれる、土取場です…島の中心街から反対側にあります。
位置関係は、こんな感じです。小豆島の土取場もそうですが、なかなか生活圏から見えない所で採石業が行われているわけです。
採石の積み出しは船で行うのですが、桟橋が小さいため、大きな船は横付けできません。辺野古への搬出は1万トンぐらいの大型船へ「ピストン輸送」で積み込むのではないかと考えられます。
熱心に説明される、地元の方
私たちも真剣に見ています。
八代海を隔てて、対岸は水俣です…水俣からは、この御所浦の土取場が良く見えるそうです。
採石後は、段切りして植生するよう、県から「指導」されているそうですが、全くその様子はありません。そもそもこのような急傾斜で山を削ると、植生が根付かないのです。
さて、島をぐるりと1周して、御所浦の港、本郷港に上陸
御所浦白亜紀資料館の見学です。
恐竜の「ウンコ」の化石だそうです。さわると運がつくとか…
全て御所浦で出たものではありませんが、様々な化石が展示されています。
見学の後、隣の施設で説明会です。
土取場で注意しなければならないのは、いつの間にか穴を掘られたり、ダム状の構築物が作られて、そこにヘドロや製鋼スラグなどの産業廃棄物が捨てられることです。ここも例にもれず、山の上から見るといつの間にか「湖」が出来ており、そこにヘドロやスラグのようなものが捨てられていたということです。
「製鋼スラグ」等はグリーン購入法 に指定され、道路の路盤材や砂の代替品、セメントの改良材等に利用されるのですが、そのせいか「有価物」として取引されたものの、適当な所に適切な管理もなされず「放置」されるケースも多いのです。それらは高アルカリでPHが高く、また様々な重金属が溶出したりして、海洋環境を汚染します。
「製鋼スラグ」に関して、共同代表の阿部悦子さんは、「排出元の企業をつきとめ(どうも水島のJFE関係のようです)、そこに強い態度で臨むこと(今治で撤去させることに成功した)」が大切だそうです。
また、漁業者と採石業者の仲は悪くないか(悪ければ採石業者の違法行為を止めることが出来る)…という質問が出ました。「上のほうでは仲良くなりたがっているようだが、下はそうでもない」とのこと…
「採石業法」は、砕石業者に対して環境への配慮することをほとんど規定していません…これを変えること、環境配慮型に運用させてゆくことも大切です。目の届かない所で「悪いこと」をさせてはなりません。これが巡り巡って、辺野古に土砂を出させない、土取場での環境破壊を許さないことにつながります。
ここで昼食のお弁当を食べて、港に戻ります…
今日のスケジュールはこれで終了です。
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